飼葉桶の主
ルカの福音書2章1-12節
メッセンジャー:小笠原 孝師
12/20 2020
レジュメ
序
◇対照的な二人の王①皇帝アウグスト②世界の王・主キリスト(11)
◇クリスマスは救い主が生まれた日(Savior)―主キリストが生まれた日(Lord)
◇イエスを救い主として受け入れているが、人生の主、生活の主、王の王としての受け入れが弱い
◇ここに今の教会の問題がある → 本物の弟子が少なくなり、安っぽい弟子が存在するようになった
◇「カイザルは主です」と告白されていた時代に「イエスは主です」と告白するのは生命がけ
1.主イエスが生まれた時代背景
◇ローマ帝国の支配がイスラエルにも及んでいた時代―全世界に住民登録の命
◇住民登録=征服した植民地の人から税金を取り立てるため、徴兵のため、支配し圧迫するため
◇ヨセフとマリヤがこの世の圧迫、支配命令に従順に従っていくことによって、ミカの預言通りにあの
小さなベツレヘムで世界の王が生まれた(ミカ 5:2) 何という神の摂理!
2.世界の王イエスが生まれた理由
◇この世の王が、支配する一人の所在をも逃すまいと追求していった
◇主イエスは一人の所在をも尋ね求めて、救うために馬小屋に生まれた(ルカ 19:10)
◇支配し、圧迫するためでなく、仕えるため、救い、解放するために来た(黙3:20)
3.二人の王の比較
(1)その性格
◇支配する王、圧迫する王
◇仕える王、救う王、愛をもって仕え、解放してくださる王
(2)王の置かれている場
◇皇帝アウグストは絢爛豪華な王宮の王座 → 勅令
◇天の王座に座しておられた主がおられた場所は馬小屋の飼葉桶(ルカ 2:7)
(3)権勢をふるう王に対し、主イエスはみどりごなる主
(4)しるし普通、その人を表すもの
◇ローマ皇帝のしるしは王冠と旗
◇主イエスのしるしは「布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりご」(12)
馬小屋=洞窟、墓場、死体を包む布が予備に押し込んである
布は死の影、飼葉桶自体がイエスに十字架の影を落としていた
イエスさまの布と飼葉桶が十字架を意味する=十字架こそが神の国の王のしるし
結
◇今日、このことを知ってイエスさまを迎える時、私たちも本当の意味で X マスを祝える
◇20 節には羊飼いがイエスさまの御降誕を喜び、賛美しながら帰ったとある
私たちもこのイエスさまに今日、新しく出会い、喜び、賛美して帰る者になろう
み言葉
ミカ5:2
「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。 だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」
ルカ19:10
人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」
黙3:20
見よ、わたしは戸の外に立ってたたいている。だれでも、わたしの声を聞いて戸を開けるなら、 わたしはその人のところに入って彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。
ルカ2:7
男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。
ルカ2:20
羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。